匠のコラムColumn

信用情報が「ブラック」とされる状態、つまり金融機関や信用情報機関において、過去の借り入れの返済遅延や債務整理(自己破産や任意整理など)が記録されている状態では、住宅ローンの審査が非常に難しくなります。以下にその理由と状況を詳しく説明します。

信用情報がブラックの状態とは?

信用情報がブラックであるとは、主に以下のような状況を指します
・延滞: 住宅ローンやクレジットカード、ローンの支払いを遅延した記録がある
・債務整理: 任意整理、個人再生、自己破産など、過去に債務整理を行った
・長期間の未払い: 支払いの不履行が一定期間続いた(例えば、長期間にわたって返済が滞った)
・債務不履行: 未払いが続き、強制執行や差し押さえが行われた場合

これらの情報は、信用情報機関に記録され、通常5年〜10年の間にわたって残ります。これが「ブラックリスト」と呼ばれるものです。

ブラックでも住宅ローンを借りられる可能性

信用情報がブラック状態の場合、基本的には住宅ローンの審査には通りにくいですが、完全に不可能というわけではありません。以下のようなケースも考えられます。

① 過去に債務整理をした場合
自己破産後の経過年数が経過している場合、債務整理から一定期間が経過すれば、再度ローンを借りられる場合があります。一般的には、自己破産から7年程度経過していれば、信用情報から「破産」の記録が消えることが多く、その後は住宅ローンの審査が通りやすくなることもあります。

② 返済能力が非常に高い場合
ブラック状態であっても、年収が高い、自己資金(頭金)が非常に多いなど、返済能力を示す別の要素が非常に優れていれば、稀に住宅ローンを通過する可能性もあります。

③ 金融機関による柔軟な審査
一部の新興の金融機関やフリーローン提供者では、厳格な審査基準にこだわらず、柔軟に審査を行う場合もあります。しかし、このような場合でも、金利が非常に高かったり、借入額が制限されることが多いです。

ブラック状態でも借りられる可能性が低い理由

一般的に、住宅ローンを提供する金融機関は、返済能力や信用度を非常に重視します。信用情報に問題がある場合、返済が遅れるリスクや借入金の不履行のリスクが高いため、金融機関が貸し出しを避ける傾向があります。
さらに、住宅ローンは一般的に長期の借入(通常は20〜35年)であり、金額が大きい(数百万円〜数千万円)ため、金融機関としては慎重な審査を行う必要があります。

解決策としての選択肢

もし信用情報に問題がある場合、次のような選択肢を考えることができます。

信用情報の回復: 債務整理からの経過年数を待つ、または他の借入の返済履歴を改善することが重要です。信用情報機関に対して自分の信用情報を確認し、誤った情報がないか確認することも有効です。

フラット35: 一部のローン商品、特にフラット35などの長期固定金利のローンは、他の金融機関に比べて柔軟な審査基準を持っている場合がありますが、それでも信用情報に問題があると難しい場合があります。

親や保証人を立てる: 信用情報に問題がある場合でも、親や保証人の協力を得ることで借入が可能となることがあります。ただし、保証人が信用情報に問題がある場合は難しいです。

まとめ

信用情報がブラック状態の場合、住宅ローンを借りるのは非常に難しくなりますが、過去の債務整理から一定期間が経過した場合や、他の要素で十分な返済能力が証明できれば、借りられる可能性もゼロではありません。とはいえ、ブラック状態で住宅ローンを借りるのは難しいことを理解し、事前に信用情報を確認したり、改善策を取ったりすることが大切です。
ブラック状態で住宅ローンを申し込む前に、しっかりと自分の信用状況を把握し、無理のない借入計画を立てることが重要です。

Contact
ご相談予約・お問い合わせ

新築やリフォームについてご検討の方は、以下の電話番号、またはお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

電話番号

HPからのお問い合わせ・資料請求はこちら
  • facebook
  • twitter
  • instagram