匠のコラムColumn

最近、「温かい家」が寿命を延ばすという考え方が注目されています。
特に冬場の寒い住環境が健康に与える影響についての研究が進む中、断熱性能の高い住宅や適切な暖房環境が健康と密接に関係していることが明らかになってきました。
そしてそれらの総工事費に対して消費税10%が課税されます。
本コラムでは、その理由と対策について詳しく見ていきます。

温かい家が健康を守る理由

1. 心血管疾患のリスクを軽減

寒い環境にいると、体が熱を逃がさないように血管が収縮します。その結果、血圧が上昇し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるのです。特に日本の冬季には、寒さによる心血管疾患が原因で亡くなる方が増える傾向があります。
温かい家では血管収縮が緩和され、血圧の急変が起こりにくくなるため、これらのリスクを抑えることができます。

2. ヒートショックを防ぐ

家の中で最も温度差が激しいのは、浴室やトイレです。例えば、寒い脱衣所から熱いお風呂に入ることで、急激な血圧の変動が起こり「ヒートショック」を引き起こすことがあります。この現象は高齢者の事故原因の一つです。全館暖房や浴室・脱衣所の暖房設置により、家全体の温度を均一に保つことが予防に繋がります。

3. 呼吸器疾患を防ぐ

寒い空気は気管や肺に負担をかけ、喘息や気管支炎などの呼吸器疾患のリスクを高めます。また、乾燥した空気はウイルスの活動を活発にさせるため、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。温かい室内環境はこれらのリスクを軽減するのに役立ちます。

4. 免疫力を高める

体温が下がると免疫力も低下しやすくなります。住環境が温かいことで、体温が適切に保たれ、免疫力の低下を防ぐことができます。

温かい家を実現するための対策

1. 断熱性能の向上

家全体の断熱性を向上させることが、温かい家を実現する第一歩です。

・高性能な窓を導入する
二重窓やLow-Eガラス(断熱性能の高い特殊ガラス)を採用することで、窓からの熱損失を防ぎます。
・壁や天井に断熱材を使用
断熱材を使用することで、外気温に影響されにくい住まいを作ることができます。
・隙間風対策
ドアや窓の隙間を塞ぐことで、熱の逃げを防ぎます。市販の隙間テープを使うのも効果的です。

2. 暖房設備の見直し

暖房設備を効率化し、家全体を均一に温めることが重要です。

・全館暖房の導入
床暖房やエアコンを全館連動させ、家全体を均一な温度に保つシステムがおすすめです。
・ヒートポンプ式エアコン
環境負荷が少なく、効率的に温めることができるヒートポンプ式エアコンは省エネ対策としても注目されています。
・局所暖房の活用
部屋ごとにパネルヒーターや電気ストーブを活用し、必要な場所だけ効率よく暖める方法も有効です。

3. 湿度管理
乾燥は体感温度を下げるだけでなく、感染症のリスクも高めます。

・加湿器を活用し、湿度を40~60%に保つことを心がけましょう。
・植物を室内に置くのも自然な加湿方法の一つです。

国や自治体のサポートを活用

温かい家を実現するためには、リフォームや設備投資が必要になる場合があります。近年では、省エネ住宅や断熱改修に対する補助金制度が多くの自治体で提供されています。

・「次世代住宅ポイント制度」
エネルギー効率の良い住宅リフォームを対象にポイントが付与されます。
・「省エネ改修補助金」
断熱工事や設備改修にかかる費用を一部補助する制度です。iv>          

温かい家がもたらす心理的な効果

温かい家は、身体的な健康だけでなく、心理的な安心感や幸福感も高めます。家が快適な温度に保たれていることで、心身ともにリラックスでき、ストレスの軽減にもつながるのです。

まとめ

「温かい家」は単なる快適さを追求するだけでなく、健康寿命を延ばし、家族全員の安全と安心を支える重要な要素です。断熱性の向上や暖房設備の見直しを行い、少しずつでも取り組むことで、大きな効果が期待できます。
特に日本の寒冷地では、温かい住環境が命を守る重要な鍵となります。今の住まいが寒いと感じる方は、まず簡単にできる隙間対策や加湿から始めてみてはいかがでしょうか?

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