匠のコラムColumn

家の建築にあたり、住宅ローンを組む方は多くいます。そんな住宅ローンについてお話します。

住宅ローンの借入れ可能な金額は?

住宅ローンの借り入れ可能額は、年収に対する割合(年収倍率)や金融機関の基準によって異なりますが、一般的には以下のような目安があります。

1.年収の5〜6倍: 多くの金融機関では、年収の5〜6倍程度までの借り入れが可能とされています。例えば年収が500万円の場合、2500万円〜3000万円程度のローンが組めることが一般的です。
2.フラット35などの特別なローン: 「フラット35」などの長期固定金利の住宅ローンは、借り入れ基準が少し異なり、年収の6倍以上まで借りられることもあります。ただし、審査基準や返済能力を重視するため、個々の状況によって異なります。

また、年収倍率以外にも「返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)」が重要です。通常、年間の返済額が年収の25〜30%を超えない範囲での借り入れが望ましいとされています。
最終的に借りられる額は、年収だけでなく、現在の負債状況や信用情報、金利やローン期間、返済プランなど多くの要素によって決まります。具体的な金額については、金融機関のローンシミュレーションを使ったり、直接相談したりするのが確実です。

住宅ローンの審査金利(または仮審査金利)とは、住宅ローンを申し込む際に、実際に借り入れを希望する金利とは別に、審査を行うために金融機関が設定する金利のことです。

住宅ローンの審査金利とは

審査金利は、主に以下の目的で使用されます。

1.返済能力の確認
住宅ローンの審査時に、申し込み者が返済できるかどうかを判断するために、金融機関は予想される金利を使って月々の返済額を計算します。このとき使用する金利が「審査金利」です。実際に適用される金利が低ければ月々の返済額も少なくなり、審査が通りやすくなりますが、審査金利は将来的な金利上昇を見越して、あえて高めに設定されることが多いです。

2.金利上昇に備える
ローンの審査時に金融機関が使う審査金利は、現在の金利に加え、将来的な金利の変動リスクを見込んで、通常は現在の金利よりも少し高めに設定されることがあります。これにより、金利が上昇した場合にも返済負担に耐えられるかどうかをチェックします。

3.返済負担率の算出
金融機関は、審査金利を基に申込者の返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)を計算し、それが過剰でないかを確認します。返済負担率が高すぎると、将来的な返済の困難を避けるため、ローンの借り入れが難しくなります。

たとえば、実際に適用される金利が1.0%の場合でも、審査時には1.5%や2.0%などを用いて審査が行われることがあります。このように審査金利を高めに設定しておくことで、金利の変動に対して返済計画が無理なく実行できるかどうかを見極めることができます。

まとめ

最終的に契約が成立すると、実際に適用される金利が決まります。審査金利と実際の金利に差があることを理解しておくことが重要です。

返済負担率の目安
・25%以内:理想的な範囲で、無理なく返済できる可能性が高い。
・30%以内:一般的には問題ないとされる範囲。
・35%以上:返済が家計に負担をかける可能性が高く、注意が必要です。

金融機関によっては、この割合を超えるとローン審査が通りにくくなります。

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