匠のコラムColumn

毎日の暮らしの中で欠かすことのできない水まわり。その中でも、特に「洗面台」は朝の身支度や帰宅後の手洗いなど、何度も使う場所だからこそ、使い勝手の良さと心地よさの両方を大切にしたいところです。最近では既製品ではなく、お住まいに合わせた造作洗面台をご希望される方がとても増えています。

造作洗面台のスタイル

一口に造作洗面台といっても、そのスタイルはさまざまです。大きく分けると、主に以下のようなタイプがあります。

1. ベッセル型(置き型)
洗面ボウルをカウンターの上に置くスタイル。デザイン性が高く、空間のアクセントとしても映えます。ボウルの形や素材、カラーを選ぶ楽しさもあり、個性的な空間を演出できます。

2. 半埋め込み型・埋め込み型
洗面ボウルをカウンターに部分的、または完全に埋め込むタイプです。見た目がスッキリしていて、カウンターとの段差も少ないため、掃除のしやすさが魅力です。

3. カウンター一体型
洗面ボウルとカウンターがひと続きになった形状。継ぎ目がないので汚れがたまりにくく、清潔さを保ちやすいという点で、家事の負担を減らしたい方におすすめです。

4. アンダーカウンター型
カウンターの下にボウルが収まっているタイプで、ホテルの洗面スペースのような高級感のある見た目が特徴です。すっきりと上品な印象を与えてくれます。

水栓のポイント

このように、造作洗面台はデザインも機能も多様に選ぶことができますが、日常使いを考えたときに、「水栓金具の位置」にもぜひ注目していただきたいです。
たとえば、濡れた手で水を止めたときに、その手から伝った水滴が水栓の根元にたまり、やがてカウンターに水じみが残ってしまう…というのはよくあるケースです。木製カウンターの場合、放っておくと変色や劣化の原因にもなりかねません。
そうした事態を少しでも防ぐための工夫として、以下のような選択肢があります。

・洗面ボウルから直接立ち上がる水栓金具にする
・耐水性の高い天板素材(人工大理石やメラミン、タイルなど)を選ぶ
・コストに余裕があれば自動水栓を検討する

また、デザインとして人気の高い壁付水栓もありますが、メンテナンス性を考えると、床から立ち上げるタイプのほうが修理や交換もしやすく、長く使っていく上で安心です。いずれの選択も、毎日の使いやすさと美しさのバランスを考えながら、ご家族のライフスタイルに合った「世界でひとつだけの洗面台」をつくるための大切な一歩です。ご要望を丁寧にお伺いしながら、理想のかたちができあがるまで、心を込めてお手伝いさせていただきます。

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