匠のコラムColumn

間接照明の効果と活用法 2025.06.26 家づくり

住まいの印象を大きく左右する「照明計画」。
その中でも、近年注目されているのが「間接照明」です。照明器具そのものが直接目に入らず、壁や天井をやわらかく照らす間接照明は、空間に奥行きや落ち着きをもたらすのが特徴です。
この記事では、間接照明がもたらす効果と、新築・リフォームそれぞれでの取り入れ方のポイントについてご紹介します。

間接照明がもたらす効果

①空間の雰囲気づくりです。間接照明の光はやわらかく広がり、リラックスできる空間を演出します。リビングや寝室など、くつろぎたい場所にぴったりの光です。

②空間の広がりを感じさせる視覚効果。例えば天井の一部を照らすことで、天井が高く感じられたり、壁を照らすことで奥行きが生まれたりします。限られた広さでも、開放感のある印象に仕上がります。

③インテリアを引き立てる演出効果です。壁の質感や、造作棚に飾ったお気に入りのアイテムを照らすことで、昼とは違う魅せ方ができ、空間に表情が生まれます。

新築住宅での活用ポイント

新築の場合、間接照明は設計段階から計画できるのが大きなメリットです。天井の折り上げや壁の造作と一体で仕込むことで、すっきりと美しく納めることができます。
リビングや玄関、寝室などにあらかじめ配置を想定し、スイッチの位置や調光機能も合わせて設計することで、使い勝手の良い照明計画が実現します。
また、LEDの普及により、消費電力や寿命の面でも間接照明が取り入れやすくなりました。家全体の明かりを“点”ではなく“面”で捉えることで、より柔らかな住空間をデザインできます。

リフォーム住宅での工夫ポイント

一方、リフォームの場合は、既存の構造や仕上げを活かしつつ、工夫して設置する必要があります。
天井や壁の一部をふかしたり、家具に組み込んだりするなど、後付けであっても自然に見えるような工法が求められます。おすすめは、間接照明付きの造作家具や棚の設置です。
例えば、テレビボードやベッドヘッド、飾り棚の背面にLEDテープを仕込むと、空間にアクセントを加えると同時に、施工の自由度も高まります。
また、リフォームでは照明器具だけでなくコンセントやスイッチ位置の見直しも重要です。専門家と相談しながら、暮らしに合った照明環境を整えましょう。     

まとめ

照明は、目には見えない“空気感”をつくる大切な要素です。直接照明だけでは表現できない「やさしさ」や「温もり」を与えてくれる間接照明は、住まいをより豊かに演出してくれます。新築で計画的に設けるも良し、リフォームで暮らしに取り入れるも良し。ライフスタイルに合わせた照明の選び方で、日々の暮らしに心地よさを添えてみてはいかがでしょうか。

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