シロアリ被害から家を守りましょう

家に使われている木材や畳などを食べるシロアリは、せっかく建てた住宅を脅かすことで知られています。シロアリによる食害は、その範囲や部位によって構造的な問題を引き起こしかねません。木が食害にあうのは、シロアリが木に含まれるセルロースを分解して栄養とするためです。柱など、家の構造を支える木材が食害にあうと、木の中がスカスカになって家を支えきれず、最悪の場合は倒壊することも。
日本で住宅に被害を与えるのは、主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類です。乾燥に弱いこのシロアリは、地中で生活をしていて、地上を移動するために「蟻道」（ぎどう）と呼ばれるトンネルを作ります。蟻道が見つかる場所には、シロアリ被害があると見るべきでしょう。
家を建てた後にシロアリの駆除や対策を施すことは難しく、新築であってもシロアリ被害にあわないとは言い切れません。家を新築する時点でのシロアリ対策はとても大切なのです。

　

シロアリ対策の種類

新築時には、「基礎」に工夫をしたり、「点検しやすい構造」を取り入れたり、「薬剤」によるシロアリ対策などができます。
 

新築時にできる対策　侵入させない「基礎」とは

シロアリは地中に暮らすため、住宅の土台となる「基礎」で土から木を離すだけでも対策になります。
最近の新築では、コンクリートの底盤が床下の全面を覆う「ベタ基礎」にすることがほとんど。中でも、底盤と立ち上がり部分が一体になっているベタ基礎は隙間ができないため、シロアリが寄りつきにくくなります。
また、建物の断熱効率を上げる基礎断熱工法を取り入れる場合も、シロアリ対策は欠かせません。断熱材と基礎の立ち上がり部分の間をシロアリが通れてしまうため、床断熱工法などよりシロアリの侵入がわかりにくく、断熱材もシロアリの食害にあうからです。
 

床下は点検しやすい構造に

いくらシロアリが近寄りにくい基礎にしても、完全にシロアリをシャットアウトできるわけではありません。そこで、床下に入れる点検口を設けたり、人が通れる高さを確保したり、定期的に点検ができる構造にしておくことも有効です。
シロアリの特性上、近くにシロアリがいる場所には「蟻道」が作られているので、点検で早期発見できれば被害も比較的少なくすみます。
 

薬剤でシロアリをブロック

シロアリを寄せ付けない薬剤も有効な対策です。木材に塗布するほか、木材に加圧注入することで半永久的に効果が持続するシロアリ対策もあります。
ただし、薬剤の使い方によっては人体に影響を与える場合もあるため、どんな薬剤があり、どれを使うのかをプロと一緒に考えると安心ですね。

　

シロアリ・湿気対策に効果大！「ターミダンシート」とは

複数ある新築のシロアリ対策の中で、九州・山口匠の会がおすすめするのは、「ターミダンシート」です。土壌表面にシートを敷くので薬剤散布が不要で、防湿効果もあり、少ない成分量でシロアリを寄せ付けません。
ターミダンシートに使う薬剤「ビフェントリン」は、世界保健機関（WHO）でも安全性が認められている、住む方や施工者、ペットにも優しい素材。水に溶け出しにくい性質を持つビフェントリンを丈夫なEVA樹脂シートに含浸させているため、分解されずに効果が持続します。

　

シロアリ対策をお考えの方はご相談ください

「九州・山口匠の会」は、厳しい審査で選りすぐられた工務店が在籍するネットワークです。
安全や快適を考えた家づくりをコンセプトに、地域密着の工務店があなたの住まいづくりをお手伝いします。新築時のシロアリ対策は決して義務ではありませんが、大切な家を守ってくれますし、後々修繕等の費用を抑えることにもつながります。
新築のシロアリ対策や、シロアリ保証で長期的に安心して住める家を建てたい方は、お気軽にご相談ください。