Health and architecture
健康と建築は似たものどうし
いま、ロハス志向へ。
地球にやさしく体にやさしく。
建築の「建」の字は「聿(筆の原字で、筆を手でたてて持つさま)+廴(歩く)」から成り立ち、「すっくとたつ、体を立てて歩く」という意味があるそうです。人を示すへんをつけた「健」の字は、高く堂々と立つ意より、やがて健康(すこやか)の意味を持つようになったといわれています。「建てる」と「健やか」。いま、家づくりにおいて、この2つはとても重要なキーワードになりました。
耐震とシックハウスの問題。家族を守るべき建物が、家族に危険を及ぼし、病気をもたらすというのは、とてもつらいことです。九州・山口匠の会は、現代住宅が抱えるそんな家づくりの課題を解決しようと、地域の優良工務店が集まって”健康創造住宅“を提唱してきました。健康を重視し、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル「LOHAS」(Lifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとった略語)。
健康によい木のひみつ
やすらぎと殺菌作用
森を歩いて気持ちよくなるのは、木の成分であるフィトンチッドによる効果。また、ヒノキなどの木の香りは、カビやバクテリア等の殺菌作用があり、スギには脳の働きを活発にする作用があるといわれています。
快適な環境をつくる
木材は鉄やコンクリートに比べて熱の伝導率が低く、快適な環境を保つことができます。実験によると、木の箱では子供のマウスの生存率が高く、また、成長にも差が出ました。
強くて丈夫
火災のとき、鉄は500度の熱で軟化しますが、木は燃える速度が遅く、燃え上がることがないため、建物の必要強度は保たれます。
湿気をコントロール
木は空気中の湿気が多くなると、水分を吸収。乾燥時には水分を発散させて室内を適度な湿度に保ちます。
夏涼しく冬あたたかい
九州・山口の気候風土に適した木の家。断熱性能や計画換気を工夫するなどで、カビや結露を防ぎ、年中快適な家になります。