●2004年完成　Ｆ様邸 　住まいを訪れた日は、あいにくの雨模様。「こんなお天気では、家が暗く見えてしまう」そんな気持ちをかき消すかのように、しっとりと降る雨にうたれ、一層艶やかな風合いを増していました。 　家の隅々まで手入れの行き届いたお住まいに、ご夫婦共通のご趣味である骨董品や調度品の数々が飾られている。まるで家そのものがギャラリーのよう。ご主人が、その品のひとつを手に取り、紹介してくれた。いつもこうやって骨董品の品々を丹念に磨き、お手入れするのが日課だというご主人。嬉しそうに無邪気に笑いながらそう教えてくれました。 　この住まいに住まわれて１年半あまり。ご主人は、この家に住み始めてから以前の様にあまり外へ飲みに行かなくなったと言います。その様子に奥様も驚かれたそうです。今では自宅で奥様と共にお酒の時間を楽しむようになったそうです。 　互いの趣味の時間を大切にし、分かち合うお二人。互いを思いやる気持ちとご夫婦の笑顔を絶やさない家こそが「本当にいいもの」「いい家なんだなぁ」と思えました。